そうだ 諸塚神楽、行こう。②-神楽体験-
今回、有り難いことに諸塚村の桂(かつら)地区にある宮司さんの
ご自宅に泊めさせて頂きました。
桂地区の全体の戸数は五戸のみ。(とても少ない)
僕が滞在したのは、山奥深く山頂へ向かう道を進み、その深い森を通り
過ぎた所にある一戸です。
桂地区の集落
書籍「百彩の森から〜諸塚の神楽と人々のくらし」
写真;狩集武志さん
そんな諸塚村桂地区・桂正八幡神社に伝わるのが
「桂神楽」
※江戸時代に火事があり、それ以前の文献は残っていないようです。
ただ、いずれにせよ、歴史のある貴重な神楽に間違いありません。
今回は秋の例祭で、立岩地区の諸塚神社と桂正八幡神社での桂神楽の奉納に
関わらせていただきました。
ベルリンの都市から宮崎の大自然へのトラベルです!!!
さぁ滞在スタート!!
宮崎に着いた翌日に早速お祭り準備のお手伝いがあるとのこと!
喜んでさせて頂きます!!なんでもやります!!の精神でした。
諸塚神社に行くと、
朝、おじいちゃんおばあちゃんたちが集まって掃除をしているではないですか。
おそうじ(雑巾がけ)大好きな僕に任せて〜といった感じで激しく雑巾がけを
していたら、一人のおばあちゃんが「婿に欲しいわぁ」とささやいているのが
聞こえ、ちょっと誇らしく思った僕は、とことん床を磨きました。(にやり)
ちなみに、この諸塚神社の御祭神は二十八柱と大変多く、しかも天孫降臨以前の
天神七代の祖神十三柱も含まれるとのこと。高天原時代の神を全部祭ったお宮は
ほかに例がないそうです。
諸塚神社のお祭り後のおせんまい(紅白餅)撒き
神楽の前日リハーサル
"ヨド"とは
「ヨド」と呼ばれるものに、宮司のHさんに連れられて参加してきました。
※ちなみに、この「ヨド」というのは、その昔、夜通しでリハーサルを行なっていた
ので最初の二文字を取って「ヨド」と呼ばれるようになった
のではないかとのことでした。
神楽舞(桂神楽)が間近で見られると思うとわくわくが止まりませんでした。
神楽殿に着くと玄人の顔つきをした男衆がそこにはいました。
期待は高まるばかりです。
神楽殿に上がると奥に座敷があり、一度そこに皆が集まるとのこと。
テーブルには食事が置いてありました。ごはんを食べてから行なうのかと
思っていると、いつの間にかお酒を片手に乾杯がスタート。
(え〜、リハの前にお酒!??)
始めは驚きましたが、これは「何を大事にするか」の違いだと思いました。
僕は踊りを「いかにしっかりと踊るか」を優先させてきましたが、
ここでは「和」を重んじていたんだと思います。
「同じ釜の飯を食い、酒を酌み交わし、同じ時間を過ごす」
宮司Hさんの「そろそろやろうか」の一言で、それまで
ほろ酔いだった舞手の方達の顔が変わり、一斉に準備に取りかかった
からです。呼吸が本当に合ってます。
そこからは圧巻でした。和太鼓を打ち鳴らす振動が全身を揺らし、
舞手たちは淡々と舞う。そして、複数で舞う時の息はぴったり。
ほろ酔いだからか、たまに「こうだっけ?」みたいなやりとりもありますが、(笑)
それすらも余裕を感じる格好良さ。
その時まで自分が「神楽を舞う」こと自体しか考えてなかったのですが、朝から掃除、
夜のヨドを経験して、舞以外にも目を向けるようになりました。
そして、お祭り当日はお酒や弁当を用意したり、椅子やテーブルを運んだりの
お手伝い。
いつのまにか、僕の中ではこれら自体も神楽の一部なのだ
と思うようになっていました。
諸塚神社祭りの朝
「神楽ってやっぱり面白い」
まだ自分の稽古も始まっていないのに感動です。
お祭り当日の神楽も圧巻でした。
村を練り歩く神楽の面を着けた舞手達の行列や
神楽殿での舞はヨドとはまた違った凄みを感じました。
諸塚神社での桂神楽の様子
お祭り翌日も片づけのお手伝い。
当たり前なんだけど、大事なこと。
準備があって、片付けがあって。その中にお祭りや神楽がある。
東京生まれ東京育ちなので、こういう村全体が祭りのために動くのを
村の人達と感じられたのはとても有り難いことでした。
さぁ、
次はいよいよ、待ちに待った神楽舞の練習が始まります!!
と一回では終わらずごめんなさい!思い出が沢山あって。
神楽舞稽古で僕が感じたこと、経験したこと、次回ご報告致します☆
以下、前回と繰り返しになりますが、
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僕がこのブログを書く理由は、
同じ志しを持っている人がいたら、
2019年の秋、一緒に諸塚に行こう!と伝えたいからです。
・誰かに何かに光を照らしたい人
・自然と触れ合いたい人
・自信をつけたい人
・自分に何かできないか探している人
・神楽を習いたい人、神楽とは何かを知りたい人
・踊りの原点に返りたい人
・身体を動かしたい人
簡単には集まらないことも分かっています。
でも、一人でもいいと思ってます。
僕は来年もう一度行くと決めました。
それくらい、今回の滞在は素晴らしいものでした。
素晴らしいご縁でした。
次はぜひ一緒の時間を共有しましょう。
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