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Dr.Echart von Hirschhausenのショーにて 続き

注意を受けてしまった・・・ クラウン仲間が着替えたまま戻って来ない中でのドアオープン。 もうやるっきゃないと思った私は販売用の赤い鼻を持ち、 パントマイムなどパフォーマンスをしながら売ることをした。 子供が全くいなかったので、いつもと自分の空気感は違ったと思う。 その時に気づいてもよかった。 クラウン仲間が合流した後、そのボスから注意を受けたのだ。 「パントマイムは素晴らしいのだが、ここの場ではしないでほしい」 実は、彼女達の望みが、普段彼らが病院などで行なっているパフォーマンスをして、 自分達の活動の認知度をあげるということだったのだ。 なんてこった。やってしまった。 大反省だ。なんで、彼らが来る前にやってしまったのだろう・・・ そして少しやりすぎたか・・・ 休憩時、クリニックラウンの話を少し聞くことができた。 彼女達は朝から、とある病院へ行ってきたということだった。 相手にしたのは、病気が治らないと言われ、残りわずかな余命を生きる 人達だそうだ。 彼女は、自分自身が心をオープンにすることが大切だと語っていた。 無理に笑うのではなく、自分の心がどう感じているか、そこから目の前の方との 心のやりとりが始まる。 普段の生活でも、大道芸でも、ダンスでも、同じだと思う。 果たして、自分はどれだけ自分の感情に目を向けているのだろうか。 頭だけで考えてないかな。 トークショーが終わった後の人の流れと、外から入る冷たい空気の中で、 色々な思いが入り交じりながらお客さんを見送った。 今回、自分がただ販売に徹して、立っているだけだったら クラウン達の意図もわからないまま終わってしまったかもしれない。 自分の喜びを選択したことに後悔はない。 明日は明日の風が吹く よね。

Dr.Echart von Hirschhausenのショーにて

先日、クリニッククラウンをしている知人から「お手伝い」をしてほしい という話が入った。 ベルリン芸術大学(UDK)の講堂で 、Dr.Hirschhausenという医者からコメディアンに なったおもしろい経歴のドイツ人男性のトークショーがあるのだが、 その講演の前と休憩時、宴後にホールで(Clownがつける)赤い鼻の販売 (寄付集めとして)をしてほしいということだった。 ヒルシュハウゼンとは?医者からコメディアン? 調べてみると彼の人となりがなんとなくわかった。 彼が影響を受けた人、それはパッチアダムスというアメリカ人だ。 パッチアダムスは医者でもあり、クリニックラウンやホスピタクラウンを 最初に始めた人物でもある。今は亡きロビーウィリアムスが演じた映画 「パッチアダムス・トゥルーストーリー」という言葉を聞いて思い出す人は多いだろう。 ヒルシュハウゼンは、テレビ出演や本の執筆、トークショーなど忙しい人物でもあり、 ドイツではある程度知られた方ではあるが、その傍らでクリニックラウン財団を持つ など、ボランティア活動も精力的に行なっている。 そして、彼が支援している団体の一つに、クリニックラウンの知人女性が所属しており 、今回、その団体のINFOスタンドがホールに立つということになったのだ。 ※紹介してくれた彼女は役者でもあるが、今は週の半分をクリニックラウンとして 病院や児童養護施設、老人ホームなど様々な所で活動を行なっている。 http://www.klinik-clowns-potsdam.de/ 当日は18時集合。 会場の裏口から入り、来た理由を説明すると、天井が高く、広い楽屋に案内をされた。 着替えは持ってきていた。いつも大道芸の時に着るシャツとジャケット、帽子、 手袋など一式だ。 この日のためにイメージはしてきた。折角頂いたチャンス。お客さんを喜ばせて この団体を知ってもらうぞ!意気込みは十分だった。 着替えてからホールの方に行くとクリニックラウンの彼女がいた。 リーダーの女性とともにパネル制作をしているところであった。 挨拶もそこそこにすぐに制作の手伝いに入る。なんてことはない。パネルに写真を 貼るだけだ。 少しすると、「私達は着替えないといけないから後はお願い」と残りの半分を任

Berlin 大道芸 再開 DAY3

「人は自然と集まるもの」 いつものマーケット、 どこの位置でパフォーマンスをするか? いつもなら、人の多い中央付近で行なう。 しかし今回、パフォーマンスをする前に、一度通りを歩き 下見をしたところ、中央付近は演技をするにはスペースが 狭いと思った。そして、子供の目線に立った時、出店の陰に 隠れることもわかった。 そういうことを頭に入れながらも、自分の感覚を大事にする。 その結果、今回初めてマーケットの端にあたる場所を選択。 スペースは広いが、人の波は少ない。 「人の多さは関係ない。見てくれる一人に意識を向けよう」 と心に決める・・・・ パントマイムをスタートさせ、数分が経つも、立ち止まる人がほとんどなかった。 もちろん通る人も少ないというのもあるが、子供があまり反応を 示さないように感じた。 それに気づき、自分の心と向き合う。 「人に意識を向けてたけど、自分の世界に意識を向けよう」 おもしろいことに、そうしたとたんに人は立ち止まり、見始める。 そこから、自分とその人(子)との世界がスタートする。 すべての根源は自分である。そして外の世界が動きだす。  「人は自然と集まるもの」 「自然」と言っても、その自然にも原因が必ずある。 捉えようのない「自然」 雨や雪や曇りやお天気の日もある・・・・ いつの間にか、人だかりができていた。 子供や大人の笑い声、温かい拍手。 今回も前回と同様に、コインボウルは置かなかったが コインを手渡ししてくれる大人や子供がいた。 広いスペースが功を奏し、今までで一番の観客の多さと、 動きの制限が広がったため、よりダイナミックに動けた。 喜びと感謝の気持ちで終えることができた。 正直、始まる前は不安を感じている。 誰も見てくれなかったら?怒られたら?失敗したら? 雨が降るのは当たり前、それがあるから芽が出るのだ。 雨が降ってるのに「雨よ止め」とは言わない。 すべては自然のハカライ。 今日もありのままの自然に感謝です。

パントマイム再開 DAY2

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いつもの場所での大道芸・・・ 期待してなかったとは言わない。 期待よりもわくわくしていたと言える。 結果は思いもしないほど、素晴らしいものだった。 自分にとっての結果は心がどれだけ喜んだか・・・だけど、 目に見える現実としても結果がついてきた。 前回もそうだが、パントマイムを行なう時にはコインを入れてもらう ためのボウルは置いていない。 (なぜなら自分の喜びのためにしているから、そして) このパフォーマンスは子供に向けて行なっている。 最近気づいたのが、自分の表現の原点は、小さい時にテレビで見た 大道芸人だったということ。そこから、鏡の前での毎日の練習が始まる。 子供の時のあの衝撃は、今でも心に刻まれている。 自分もあの大道芸人に近づこうとしているのかな。。。。そして 子供に少しでも、「今」という時を通して、未来に希望の光を見いだして もらえたら嬉しいな。そういう気持ちで今回も町に繰り出していた。 自分の技術は別に自慢できるものではないけど、「今」にフォーカスが 向いている時の自分のエネルギーには自信がある。 それが、今回の結果を生んだのだな、とも思っている。 大道芸再開2日目、 この日は、午前に雨が降っていたため、前回よりも遅い昼頃町に繰り出した。 そのためか、前回よりも人通りはかなり多い。。。。(ちょっと緊張するよね) スペースは狭かったけど、両側にある出店の番の人に、「ここで大道芸してもいい?」 と確認してからスタート!!!!!! 始めてからすぐに、今日はちょっと感覚が違うなと気づく。自分もかなり楽しいし、 足を止めて見てくれる子供(大人)もかなり多い。 そして、いつも間にか人だかりも出来ていた。 拍手や笑い声も起こった。 コインを直接渡しにきてくれる子供や大人が沢山いた。 おばちゃんが「ブンダバー(ワンダフル)」と言って、演技の途中なのに コインを手渡してくれたのにはビックリした。 さらには、近くのアパートの二階に住んでる男性が、私の大道芸を見ていたのか、 「ハロー」と呼びかけてきて、こっちに来てと合図をしてきた。 何かと思ったら、紙袋を投げてくれた。 家に帰って確認したら・・・お気持ちが入っていました。 毎回そうだけど、自分が心から喜んだあとは感謝の気持ちでいっぱいに