Dr.Echart von Hirschhausenのショーにて

先日、クリニッククラウンをしている知人から「お手伝い」をしてほしい
という話が入った。

ベルリン芸術大学(UDK)の講堂で 、Dr.Hirschhausenという医者からコメディアンに
なったおもしろい経歴のドイツ人男性のトークショーがあるのだが、
その講演の前と休憩時、宴後にホールで(Clownがつける)赤い鼻の販売
(寄付集めとして)をしてほしいということだった。

ヒルシュハウゼンとは?医者からコメディアン?
調べてみると彼の人となりがなんとなくわかった。
彼が影響を受けた人、それはパッチアダムスというアメリカ人だ。

パッチアダムスは医者でもあり、クリニックラウンやホスピタクラウンを
最初に始めた人物でもある。今は亡きロビーウィリアムスが演じた映画
「パッチアダムス・トゥルーストーリー」という言葉を聞いて思い出す人は多いだろう。

ヒルシュハウゼンは、テレビ出演や本の執筆、トークショーなど忙しい人物でもあり、
ドイツではある程度知られた方ではあるが、その傍らでクリニックラウン財団を持つ
など、ボランティア活動も精力的に行なっている。

そして、彼が支援している団体の一つに、クリニックラウンの知人女性が所属しており
、今回、その団体のINFOスタンドがホールに立つということになったのだ。
※紹介してくれた彼女は役者でもあるが、今は週の半分をクリニックラウンとして
病院や児童養護施設、老人ホームなど様々な所で活動を行なっている。
http://www.klinik-clowns-potsdam.de/


当日は18時集合。
会場の裏口から入り、来た理由を説明すると、天井が高く、広い楽屋に案内をされた。

着替えは持ってきていた。いつも大道芸の時に着るシャツとジャケット、帽子、
手袋など一式だ。

この日のためにイメージはしてきた。折角頂いたチャンス。お客さんを喜ばせて
この団体を知ってもらうぞ!意気込みは十分だった。

着替えてからホールの方に行くとクリニックラウンの彼女がいた。
リーダーの女性とともにパネル制作をしているところであった。
挨拶もそこそこにすぐに制作の手伝いに入る。なんてことはない。パネルに写真を
貼るだけだ。
少しすると、「私達は着替えないといけないから後はお願い」と残りの半分を任されて
しまった。

そのホールにはドリンクとグッズ関係の販売所が設置され、スタッフも数人いた。
また、近くにはクロークもあり、皆それぞれ着々と準備をすすめている。

なぜか私は一人、ドキドキしながら作業をすすめている。

手を振るわせながらも何とか全てを終え、あとはクリニックラウンの
彼女達を待つだけだ。

けれども、待っても待っても彼女達はあらわれない。

「あれれ、そういえば全然打ち合わせしていないなぁ」

鼻を売るということはわかってるけど、パフォーマンスのことは話してないよな......
まぁ、クラウンとして大道芸を行なっているんだ。パフォーマンスで
皆を楽しませるぞ〜!!!!!
と意気込んでいたが、まさかこのことが、その後の大反省を生むことは、
この時はまだ分かっていない................次回に続く。



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